OPPテープは、物流や梱包作業において不可欠なアイテムです。透明性が高く、強度や粘着力にも優れているため、多くの業界で使用されています。しかし、適切な厚みや強度を選ばないと、輸送中に剥がれたり破損したりする可能性があり、商品が損傷するリスクを伴います。

本記事では、このテープの基本的な特徴や種類を解説し、用途ごとに最適な厚みを選ぶ方法について詳しく紹介します。

OPPテープとは？

OPP（Oriented Polypropylene）テープは、ポリプロピレンを縦方向に延伸加工することで、高い強度を持たせた粘着テープです。主に透明または半透明のものが多く、市場にはさまざまな厚みや粘着力の異なる製品が存在します。

一般的な段ボールの封緘（ふうかん）や荷物の梱包に適しており、手軽に使用できるのが特徴です。また、耐水性にも優れているため、湿気の多い環境でも安定した接着力を維持できます。

OPPテープの厚みが違うと何が変わる？

テープの厚みによって、強度や粘着力が異なります。薄いテープはコストを抑えられる反面、耐久性に欠け、長距離輸送には向きません。一方、厚みのあるテープは強度が高く、重量のある荷物の梱包や、衝撃を受けやすい輸送環境でもしっかりと封緘できます。

例えば、軽量な荷物には45μm程度の薄手テープが適し、中重量の荷物には50～60μm、重量物の梱包には65μm以上の強化タイプを選ぶと、安全に輸送できます。

OPPテープの種類

一般的な梱包用のものから特殊用途向けのものまで、さまざまな種類があります。一般的な梱包用テープは、軽量な荷物の梱包に適しており、手軽に使用できるのが特徴です。重量物向けの強化OPPテープは厚みがあり、高い引張強度を持つため、大型の荷物や長距離輸送にも耐えられます。

低温対応のテープは、寒冷地や冷凍倉庫内での使用に適した粘着力を備えています。環境配慮型のリサイクルテープは、再生プラスチックを使用しており、企業の環境負荷低減にも貢献します。

OPPテープの厚みと強度の関係

テープの厚みは、使用環境や梱包する荷物の種類によって適切なものを選ぶ必要があります。薄いテープは柔軟性があり、手作業での貼り付けがしやすい反面、耐久性が低いため強い衝撃には弱いです。

厚いテープは強度があり、しっかりとした固定が可能ですが、コストが高くなる傾向があります。そのため、コストと耐久性のバランスを考慮しながら、用途に応じた適切な厚みを選ぶことが重要です。

具体的な荷物の重量や輸送距離に応じた選び方

荷物の重量や輸送距離によって、適切な厚みを選ぶ必要があります。

例えば軽量（～5kg）の荷物には45μm程度の薄手テープが適しており、封緘作業がスムーズに行えます。中重量（5～15kg）の荷物では50～60μmのある程度の強度と柔軟性を兼ね備えているテープが適しているでしょう。重量物（15kg以上）には65μm以上の厚みのある強化テープが必要で、特に長距離輸送や高重量の荷物を扱う場合には、耐久性を優先することが重要です。

資材の種類別！最適なテープの選び方

段ボール箱の材質や厚みに応じて、適切なOPPテープを選ぶことが大切です。一般的なシングルウォール（片面）段ボールには、標準的な45～50μmのものが適しています。

一方、強度のあるダブルウォール（2層）段ボールを使用する場合は、50μm以上の厚みのあるものを選ぶことで、より確実に封緘できます。重量物や高額商品の梱包には、さらに厚みのあるテープを使用し、安全性を高めることが推奨されます。

特殊な荷物（ガラス・液体・電化製品）の場合

梱包する商品の特性に応じて、適切なテープを選ぶことが必要です。ガラス製品の場合は、クッション材と併用しながら、高い粘着力を持つものを使用することで、輸送中の衝撃から守ることができます。

液体が入った容器は、防水性のある強粘着テープを使用することで、漏れや湿気による影響を防ぐことができます。電化製品の梱包には、静電気防止機能付きのテープを活用することで、製品の品質を維持しながら安全に輸送することが可能です。

まとめ

OPPテープは、梱包作業の効率化や輸送中の安全性を確保するために欠かせない資材です。厚みや強度を考慮しながら、用途に適したテープを選ぶことで、荷物の保護とコストの最適化を実現できます。特に、輸送距離や荷物の重量に応じた適切な選定を行うことで、破損リスクを最小限に抑え、確実な配送を実現できます。最適なものを選び、安全な梱包環境を整えましょう。